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あすぺるがーしょうがい

アスペルガー障害

症状と特徴

「アスペルガー障害」は現在の診断分類では独立した診断名ではなく、主に自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害(ASD)に含めて扱われます。知的発達や形式的な言語発達に明らかな遅れがない人でも、相手の表情・言外の意図・暗黙のルールを読み取ること、状況に応じて会話や行動を調整することが難しい場合があります。

特定の興味への強い集中、予定や手順へのこだわり、感覚の過敏さ・鈍さ、対人関係のつまずきなどがみられることがあります。知的能力や得意分野は個人差が大きく、特定領域で高い能力を発揮する人もいます。一方、対人関係や学校・職場での困難が続くと、不安症、うつ病、強迫症などを併発することがあります。

原因

ASDに関連する神経発達上の特性であり、遺伝的要因を含む複数の要因が関与すると考えられています。知能が高いこと・低いこと、親の育て方、本人の努力不足が原因ではありません。

治療

本人の特性と困りごとに応じて、対人コミュニケーションの支援、予定や役割の明確化、感覚特性への配慮、ストレス対処の支援、学校・職場での合理的配慮、家族や周囲への特性理解の促進を行います。困難を本人の性格の問題として叱責するのではなく、具体的で分かりやすい説明や環境調整を行うことが重要です。

不安、抑うつ、不眠、注意の問題、強迫症状などを伴う場合には、心理療法や、必要に応じて薬物療法を検討します。治療・支援の内容は年齢、知的・言語特性、生活環境、本人の希望により異なります。