ビーがたパーソナリティしょうがい
B型パーソナリティ障害
症状と特徴
DSM-5のクラスターBに相当する分類で、反社会性、境界性、演技性、自己愛性パーソナリティ障害が含まれます。感情の不安定さ、衝動性、対人関係の不安定さ、他者からの評価への強い反応、共感の困難、規範を守れない行動などが、診断によって異なる形でみられます。境界性パーソナリティ障害では、見捨てられることへの強い不安、不安定な対人関係、気分の変動、空虚感、自傷や自殺企図がみられることがあります。反社会性パーソナリティ障害は、他者の権利を軽視・侵害する行動が持続する状態であり、診断には18歳以上であること、および15歳以前の素行症の証拠などの条件があります。性別による頻度には、受診行動、診断慣行、社会的要因の影響もあり、単純に男女差を断定することはできません。
原因
生まれつきの気質、遺伝的要因、情動調整の特性、幼少期からの対人経験や逆境体験、社会環境などが複合的に関係すると考えられています。特定の親や本人だけに原因を求めることは適切ではありません。
治療
治療の中心は心理療法です。とくに境界性パーソナリティ障害では、弁証法的行動療法、メンタライゼーションに基づく治療、スキーマ療法などが用いられ、自傷・自殺行動の低減や対人関係・感情調整の改善を目指します。危機時には安全計画を作成し、必要に応じて救急・入院治療を行います。薬物療法は、うつ病、不安症、不眠、注意欠如・多動症、物質使用症などの併存疾患や特定の症状に対して用いられますが、パーソナリティ障害の中核症状への第一選択ではありません。