だいたいこつかんぶこっせつ
大腿骨骨幹部骨折
症状と特徴
大腿骨の中央部分である骨幹部の骨折です。大腿部の強い痛み、腫れ、内出血、変形、異常な動きが起こり、歩行は通常困難です。大腿骨は太く血流が豊富な骨であるため、骨折により多量出血を起こしてショックに至ることがあります。また、開放骨折、神経・血管損傷、脂肪塞栓症などを伴うことがあります。
原因
交通事故、転落、強い衝突などの高エネルギー外傷で起こることが一般的です。高齢者や骨が弱くなっている人では、比較的小さな外力でも起こることがあります。長期のビスホスホネート製剤使用などを背景とする非定型大腿骨骨折では、軽微な外力または明らかな外傷なしに生じる場合があります。
治療
まず全身状態を評価し、出血、開放創、神経・血管損傷、他部位の外傷を確認します。救急現場では痛みの管理と一時的な固定・牽引を行います。成人の大腿骨骨幹部骨折は、転位が少ない場合も含めて早期離床と確実な固定のため髄内釘による手術が標準的に行われることが多く、骨折型や軟部組織の状態に応じてプレート固定または創外固定が用いられます。小児では年齢、体格、骨折型により、牽引、ギプス固定、弾性髄内釘などを選択します。術後または固定後は、関節拘縮、筋力低下、血栓症を防ぐため、状態に応じて早期からリハビリテーションを行います。