karada.me karada.me

でんぐねつ

デング熱

症状と特徴

通常4〜10日程度の潜伏期の後、急な発熱、強い頭痛、眼の奥の痛み、筋肉痛・関節痛、倦怠感、発疹、吐き気などが現れる。多くは1週間程度で回復するが、解熱する頃に血管から血液成分が漏れ出す重症デング(従来のデング出血熱・デングショック症候群に相当)が起こることがある。腹痛、繰り返す嘔吐、粘膜出血、呼吸苦、強いだるさ、血圧低下などは重症化の警告徴候である。異なる血清型による再感染は重症化のリスクの一つだが、初感染でも重症化することがある。日本では海外感染例に加え、2014年および2019年などに国内感染例も報告されている。

原因

デングウイルスを保有する蚊、主にネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染する。通常は人から人へ直接感染しないが、妊娠・出産時、輸血、臓器移植、針刺し事故などによる感染はまれに起こりうる。

治療

特異的な抗ウイルス薬は確立されておらず、十分な水分補給、安静、解熱鎮痛、血圧・尿量・血液検査の経過観察などの支持療法を行う。解熱鎮痛には原則としてアセトアミノフェンを用い、出血リスクを高めうるアスピリンやNSAIDs(イブプロフェン、ロキソプロフェンなど)は、デングが否定されるまで避ける。警告徴候や血小板減少、血液濃縮などがある場合は入院管理を要することがある。