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ぎょりんせん

魚鱗癬

症状と特徴

皮膚が乾燥し、ざらつき、うろこ状の鱗屑やひび割れが広い範囲にみられる遺伝性角化異常症の総称です。尋常性魚鱗癬では、腕、すね、太ももなどに乾燥と細かい鱗屑が生じやすく、通常は強い赤みや水疱を伴いません。X連鎖性魚鱗癬は主に男性にみられ、より目立つ鱗屑が生じることがあります。表皮融解性魚鱗癬などでは、出生時から赤みや水疱を伴い、成長後は角質の厚みが目立つことがあります。皮膚の亀裂からの感染、体温調節の困難、関節の動かしにくさを伴うことがあります。人から人へ感染する病気ではありません。

原因

皮膚の角化、皮膚バリア、角質の剥がれ落ちる過程に関係する遺伝子の変化によって起こる遺伝性疾患です。病型により遺伝形式は異なり、家族歴が明らかな場合も、家族歴のない新規変異の場合もあります。

治療

根治が難しい病型が多く、保湿を継続するスキンケアが基本です。入浴後などに保湿剤を十分に塗り、必要に応じて尿素、乳酸・グリコール酸などを含む角質を軟らかくする外用薬を使用します。ただし、乳幼児や皮膚に亀裂・炎症がある部位では刺激になることがあるため医師と相談します。重症例では、皮膚科の管理下で経口レチノイドが検討されることがあります。二次感染、強い炎症、水疱にはそれぞれ適切な治療を行います。