はんたういるすはいしょうこうぐん
ハンタウイルス肺症候群
症状と特徴
発熱、強い倦怠感、頭痛、筋肉痛、悪寒に加え、腹痛、吐き気、嘔吐、下痢などが初期にみられます。その後、咳、急速に悪化する息切れ、呼吸困難、低酸素血症、低血圧、ショックを起こすことがあります。進行が速く、重症化すると生命に関わります。潜伏期間は通常2~4週間程度ですが、1~8週間程度の幅があります。
原因
げっ歯類が保有するハンタウイルスによる感染症です。感染したげっ歯類の尿、糞、唾液などに汚染されたほこりを吸い込むことが主な感染経路で、汚染物への接触や咬傷による感染も起こりえます。多くのハンタウイルス肺症候群は人から人へ感染しませんが、南米のアンデスウイルスでは人から人への感染が報告されています。
治療
特異的な確立治療はなく、早期の集中治療が重要です。酸素投与、人工呼吸管理、慎重な輸液、昇圧薬によるショック治療などを行います。げっ歯類の糞尿を清掃する際は、乾いた状態で掃いたり掃除機をかけたりせず、換気を行い、消毒液で湿らせてから手袋・マスクを着用して処理します。