karada.me karada.me

ひざじんたいそんしょう

膝靱帯損傷

症状と特徴

受傷直後には痛み、腫れ、関節内出血による腫脹、動かしにくさが起こります。側副靱帯は膝の内外方向の安定性に、十字靱帯は前後方向および回旋方向の安定性に重要です。内側側副靱帯損傷では膝の内側の痛みが多く、前十字靱帯損傷では受傷時に断裂音や「膝が外れた感じ」を自覚することがあり、急速に腫れることがあります。急性期の痛みが軽くなった後も、方向転換時に膝崩れや不安定感が残ることがあります。前十字靱帯損傷には半月板損傷や軟骨損傷が合併することがあります。

原因

スポーツでの急停止、急な方向転換、ジャンプ着地、膝の過伸展、接触による外反・内反ストレス、転倒などで生じます。前十字靱帯は、足部が地面に固定された状態で膝にひねりや外反力が加わる非接触性受傷でも損傷することがあります。複数の靱帯が損傷する膝関節脱臼・複合靱帯損傷では、血管や神経の損傷を伴うことがあります。

治療

診察に加え、X線検査、必要に応じてMRI検査で損傷部位と合併損傷を評価します。内側側副靱帯損傷などは、多くの場合、装具による保護、疼痛管理、早期からの可動域訓練・筋力訓練を含む保存的治療で改善します。前十字靱帯損傷では、年齢、活動性、職業・競技、膝崩れの程度、半月板・軟骨損傷の有無などに応じて保存的治療または靱帯再建術を選択します。スポーツ復帰や膝の安定性を強く求める人、膝崩れを繰り返す人、合併損傷がある人では再建術が検討されます。複合靱帯損傷や膝関節脱臼では緊急性の高い評価・治療が必要です。治療後は段階的なリハビリテーションを行い、復帰時期は筋力、動作、競技特性などを総合的に評価して判断します。