いけいしつ
胃憩室
症状と特徴
胃壁の一部が袋状に外側へ突出した状態です。胃憩室は比較的まれで、多くは無症状のまま偶然発見されます。炎症、潰瘍、出血などを伴う場合には、上腹部の不快感・痛み、吐き気、嘔吐、出血による吐血・黒色便などがみられることがあります。まれに穿孔などの重い合併症を起こします。
原因
先天的な胃壁の構造による真性憩室と、周囲臓器の炎症・癒着や牽引、胃壁への圧力などに関連する後天性の憩室があります。
治療
無症状で偶然見つかった胃憩室は、通常は治療を要しません。症状がある場合は、胃炎・潰瘍、逆流症状などの合併症を評価し、必要に応じてPPIなどの酸分泌抑制薬や粘膜保護薬を用います。持続する強い症状、出血、穿孔、悪性疾患との鑑別が困難な場合には、内視鏡的または外科的治療を検討します。