かすいたいせんしゅ
下垂体腺腫
症状と特徴
下垂体に発生する腫瘍で、多くは良性です。ホルモンを過剰に分泌する場合、成長ホルモンでは先端巨大症(小児では巨人症)、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)ではクッシング病、プロラクチンでは女性の無月経・乳汁分泌、男性の性欲低下・勃起障害・不妊などを起こします。腫瘍が大きくなると、視神経を圧迫して視野障害を生じるほか、正常下垂体の機能低下による疲労、性腺機能低下、甲状腺・副腎機能低下などを起こすことがあります。
原因
多くは散発性で、明確な原因は分かっていません。まれに多発性内分泌腫瘍症1型(MEN1)などの遺伝性疾患と関連します。
治療
治療は腫瘍の種類により異なります。プロラクチン産生腫瘍では、カベルゴリンなどのドパミン作動薬による薬物治療が第一選択となることが多いです。視野障害がある場合や、薬物治療でコントロールできないホルモン産生腫瘍などでは、経蝶形骨洞手術による摘出を検討します。残存・再発例では放射線治療やホルモン分泌を抑える薬剤を用いることがあります。一般的な細胞障害性化学療法は通常の下垂体腺腫には標準治療ではありません。