きゅーねつ
Q熱
症状と特徴
急性Q熱では通常2〜3週間の潜伏期後、高熱、強い頭痛、だるさ、筋肉痛、肺炎、肝炎などが現れます。不顕性感染や軽症例もあり、多くは数週間以内に回復します。一部では感染が持続して、心内膜炎、血管感染、骨・関節感染などの持続性・局在性感染症を起こすことがあります。特に心臓弁の異常、人工弁、血管病変、免疫低下などがある人はリスクが高く、重症化しうるため注意が必要です。
原因
コクシエラ・バーネティ(Coxiella burnetii)による感染症です。感染したヒツジ、ヤギ、ウシなどの出産産物、胎盤、羊水、排泄物、乳などに含まれる菌を吸い込むことで感染します。畜産、獣医療、食肉処理などの職業上の曝露が原因となることがあります。
治療
症状のある急性Q熱では、一般にドキシサイクリンを用います。持続性・局在性感染症、特にQ熱心内膜炎では、ドキシサイクリンとヒドロキシクロロキンを長期間併用する治療が検討され、感染症専門医による管理が必要です。急性期治療が持続性感染を完全に予防できるとは限らないため、リスクの高い人では経過観察を行います。