にほんこうはんねつ
日本紅斑熱
症状と特徴
発熱、発疹、マダニの刺し口(痂皮を伴うことが多い)が代表的な所見です。刺されてから通常2〜8日程度で、発熱、頭痛、強いだるさ、筋肉痛、関節痛などが現れます。発疹は体幹や四肢に広がり、手のひらや足の裏にも出ることがあります。重症例では血小板減少、肝機能障害、腎障害、播種性血管内凝固(DIC)、多臓器不全を起こすことがあります。
原因
日本紅斑熱リケッチア(Rickettsia japonica)を保有するマダニに刺されることで感染します。野山、草むら、農作業地、動物との接触が多い環境などでのマダニ刺咬がリスクになります。人から人へ通常は感染しません。
治療
疑った時点で、検査結果を待たずにテトラサイクリン系抗菌薬、特にドキシサイクリンによる治療を速やかに開始することが重要です。重症例では入院し、点滴、呼吸・循環管理などの全身管理を行います。小児や妊娠中などでは薬剤選択を個別に検討します。マダニに刺された場合は無理に虫体をつぶして引き抜かず、医療機関で除去することが望まれます。