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せっとうへき

窃盗癖

症状と特徴

現在は一般に「窃盗症(クレプトマニア、kleptomania)」と呼ばれます。金銭的価値や個人的使用の必要性とは関係なく、窃盗への衝動を繰り返し抑えられない状態です。窃盗の直前に緊張や高まりを感じ、行為後に一時的な安堵、満足感、快感を感じることがあります。その後に罪悪感や抑うつを伴うこともあります。窃盗は犯罪であり、窃盗症の診断があっても法的責任が自動的に免除されるものではありません。

原因

原因は一つに定められていません。衝動制御の困難、気分・不安症、物質使用症、トラウマ関連の問題、発達特性などの併存状態を含めて評価します。単純に「依存症」と断定することは適切ではありません。

治療

認知行動療法、再発予防、衝動への対処法の習得、併存する精神疾患の治療などを個別に組み合わせます。家族支援や、必要に応じて依存症・司法関連の支援機関との連携も行います。SSRI、気分安定薬、オピオイド受容体拮抗薬などが一部の患者で検討されることがありますが、窃盗症に対する確立した標準薬物療法はなく、薬剤は併存症や症状に応じて専門医が判断します。