しんいんせいしりょくしょうがい
心因性視力障害
症状と特徴
明らかな眼の病気がないにもかかわらず視力低下を訴える、または視力検査の結果が日常生活での見え方と一致しない状態です。眼痛、頭痛、チックなどを伴うことがあります。授業、試験、習い事など特定の状況で見えにくさが目立つこともあります。学童期から思春期にみられ、女児に多い傾向が報告されていますが、性別を問わず起こりえます。
原因
眼そのものや視神経などに明らかな器質的異常がない機能性視覚障害の一種です。心理的・社会的なストレス、学校や家庭での困難、過剰適応などが関与することがありますが、本人が意図的に症状を作っているとは限りません。診断時には、器質的眼疾患や神経疾患を除外することが重要です。
治療
眼科で必要な検査を行い、重い眼疾患や神経疾患がないことを確認します。そのうえで、本人と家族に見通しを説明して安心感を与え、学校・家庭での負担やストレスを丁寧に把握して調整します。多くは支持的な対応、経過観察、必要時の心理的支援で改善します。精神症状、学校生活への支障、家庭内の困難が強い場合は、児童精神科・児童思春期精神科等で心理療法を含む支援を行います。