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しんどうびょう

振動病

症状と特徴

チェーンソー、削岩機などの手持ち振動工具への長期曝露により起こる健康障害です。代表的な手腕振動症候群では、寒冷時などに手指が白くなるレイノー現象、手指・前腕の冷感、しびれ、痛み、感覚低下、握力低下、手や腕の筋骨格系の痛み・こわばりなどがみられます。振動への全身曝露では腰痛などの筋骨格系症状との関連が問題になることがありますが、頭痛、不眠、胃腸症状、高血圧などを振動病に特異的な症状として判断することはできません。

原因

主に手持ち振動工具を長期間・高頻度に使用することで、手指の血管、末梢神経、筋肉・腱・関節などに障害が生じます。発症リスクは、振動の強さ、使用時間、累積曝露、工具の整備状態、寒冷環境、喫煙などに影響されます。発症を一律に「使用1,000時間超」とする明確な基準はありません。

治療

振動曝露を減らす、または中止し、作業内容を見直すことが基本です。保温、禁煙、手指・上肢の運動療法、痛みや神経障害に対する治療、必要に応じたリハビリテーションを行います。レイノー現象が強い場合には、原因疾患の確認を行ったうえで、血管拡張作用をもつ薬剤が検討されることがありますが、薬物療法の効果には限界があります。予防では、低振動工具の導入・整備、作業時間と休憩の管理、防振手袋などの適切な保護具、全身および手指の保温、禁煙、定期的な健康診断が重要です。