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やくぶつらんよう・いぞんしょう

こどもの薬物乱用・依存症

症状と特徴

現在は「薬物乱用・依存症」よりも、物質使用症/物質使用障害という用語が用いられることがあります。好奇心、仲間からの誘い、ストレス対処などをきっかけに、アルコール、ニコチン・電子たばこ、違法薬物、市販薬・処方薬の過量使用などを始め、使用をやめたいのにやめられない、量や頻度が増える、使用のために学校・家庭・対人関係に支障が出る状態です。物質によっては、使用時に気分の高揚、眠気、判断力低下、興奮、幻覚などが起こり、使用を中止または減量すると不安、不眠、抑うつ、震え、吐き気などの離脱症状が生じます。繰り返す使用は、こころとからだの健康、学業、事故や犯罪被害の危険に影響します。

原因

一つの原因だけで起こるわけではありません。好奇心、仲間からの影響、入手しやすさ、家庭・学校でのストレス、孤立、こころの病気や発達特性、トラウマなどが関連することがあります。依存は意志の弱さだけで説明できるものではなく、脳の報酬系や心理・社会的要因が関与する治療可能な健康問題です。

治療

本人の安全を確保し、使用している物質、使用量、離脱症状、精神症状、自傷・自殺の危険を医療者が評価します。急性中毒や重い離脱症状には救急での身体管理が必要です。その後は、依存症治療プログラム、動機づけ面接、認知行動療法、再発予防、家族支援、学校・福祉機関との連携などを組み合わせます。物質によっては離脱症状や併存する精神症状に対する薬物療法が必要になることがあります。使用仲間や入手経路から距離を置く支援は有用ですが、本人を孤立させるだけでなく、安全な居場所、信頼できる大人、継続的な治療につなげることが重要です。再使用があっても失敗として治療を中断せず、再発予防計画を見直して支援を続けます。