あくせいこくしょくしゅ メラノーマ
悪性黒色腫(メラノーマ)
症状と特徴
メラニンをつくる細胞(メラノサイト)に由来する悪性度の高い皮膚がんです。既存のほくろが変化して発見されることもありますが、多くは新たに生じることがあります。左右非対称、縁が不規則、色むら、直径の増大、形・色・大きさの変化、出血やかゆみなどは注意すべき所見です。皮膚だけでなく、爪、足の裏、手のひら、粘膜などにも生じます。早期なら手術で治癒が期待できますが、進行するとリンパ節や他臓器へ転移することがあります。
原因
紫外線、とくに強い日焼けや間欠的な強い紫外線曝露は重要な危険因子です。ただし、日本人に比較的多い足底・手掌・爪のメラノーマでは紫外線との関連が明確でない場合もあります。多数のほくろ、異型母斑、家族歴、免疫抑制状態などもリスクとなります。日常的な打撲や、指をドアに挟むような外傷がメラノーマの原因になるという明確な根拠はありません。
治療
基本は病変を適切な安全域をつけて外科的に切除することです。病変の厚さなどに応じて、センチネルリンパ節生検を検討します。リンパ節転移・遠隔転移のある場合や再発リスクが高い場合には、免疫チェックポイント阻害薬や、BRAF遺伝子変異がある場合のBRAF・MEK阻害薬などの薬物療法が用いられます。自己判断でほくろを削ったり焼いたりせず、変化する色素斑は早めに診察を受けます。