ふんごうぶかいよう
吻合部潰瘍
症状と特徴
胃切除後に、胃と十二指腸または小腸をつないだ吻合部付近に生じる潰瘍です。術後数年を経て発症することもあります。空腹時の上腹部痛、胸焼け、吐き気、嘔吐、食欲低下がみられ、出血による吐血・黒色便・貧血、まれに穿孔を起こすことがあります。
原因
残胃からの胃酸分泌、ピロリ菌感染、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やアスピリンの使用、喫煙、吻合部の血流低下、局所の機械的・虚血性要因などが関与します。胃切除後の再建法や残胃の状態によりリスクは異なります。
治療
内視鏡で潰瘍、出血、悪性疾患の可能性などを評価します。原則としてPPIまたはP-CABによる強力な酸分泌抑制を行い、必要に応じて粘膜保護薬を併用します。ピロリ菌感染があれば除菌を行い、可能ならNSAIDs・アスピリンの中止または代替を検討し、禁煙します。出血時には内視鏡的止血を行うことがあり、穿孔、治療抵抗性、狭窄などでは外科的治療を検討します。