いせつじょごしょうこうぐん
胃切除後症候群
症状と特徴
原因
胃の貯留・攪拌機能や胃酸分泌の低下、食物の小腸への急速な流入、再建後の消化管構造の変化、胆汁逆流、栄養素の吸収低下などが関係します。胃全摘後や広範な胃切除後では、特にビタミンB12欠乏のリスクがあります。
治療
術式や症状に応じて治療します。食事は少量を1日複数回に分け、よくかんでゆっくり食べます。十分なたんぱく質・エネルギー・ビタミン・ミネラルを確保し、ダンピング症状がある場合は糖分、とくに吸収の速い糖質を控えます。脂肪は一律に増やすのではなく、下痢や腹痛などの症状と栄養状態に応じて調整します。逆流症状がある場合は食後すぐ横にならないようにし、就寝前の飲食を避けます。一方、早期ダンピング症状では食後に横になることが有用な場合もあります。定期的に体重、血算、鉄、ビタミンB12、葉酸、ビタミンD、カルシウムなどを確認し、不足時は補充します。
関連する病気
この病気に関連する病気
ダンピング症候群
だんぴんぐしょうこうぐん
胃切除後などに、食物が急速に小腸へ流入して起こります。早期ダンピング症候群では、食後10〜30分程度に、腹痛、腹部膨満、下痢、吐き気、動悸、発汗、顔面紅潮、めまい、倦怠感などが現れます。晩期ダンピング
食道炎
しょくどうえん
食道粘膜に起こる炎症の総称です。胸やけ、胸部のしみる感じや痛み、飲み込みにくさ、つかえ感、飲み込むときの痛みなどがみられます。内視鏡検査では、発赤、白色の付着物、びらん、潰瘍が認められることがあります
吻合部潰瘍
ふんごうぶかいよう
胃切除後に、胃と十二指腸または小腸をつないだ吻合部付近に生じる潰瘍です。術後数年を経て発症することもあります。空腹時の上腹部痛、胸焼け、吐き気、嘔吐、食欲低下がみられ、出血による吐血・黒色便・貧血、ま
輸入脚症候群
ゆにゅうきゃくしょうこうぐん
ビルロートII法などで胃と空腸をつないだ後、吻合部より口側に残る十二指腸・空腸(輸入脚)に胆汁、膵液、腸液などがたまる状態です。食後の上腹部痛、腹部膨満感、吐き気、胆汁を含む嘔吐などがみられます。慢性
骨粗鬆症
こつそしょうしょう
骨粗鬆症は、骨量の低下と骨質の劣化により骨がもろくなり、軽い転倒などでも骨折しやすくなる病気です。骨量が減るだけでは自覚症状がないことが多く、骨折を契機に見つかります。代表的な骨折部位は、背骨の椎体、
骨軟化症
こつなんかしょう
骨のコラーゲン基質(類骨)にカルシウムやリンなどのミネラルが十分に沈着せず、骨が軟らかくなる病気です。小児ではくる病と呼ばれます。骨痛、筋力低下、歩行障害、骨折や骨変形がみられることがあります。