がんめんけいれん
顔面痙攣
症状と特徴
顔の片側が本人の意思と関係なくぴくぴくと収縮する病気で、片側顔面痙攣とも呼ばれます。多くは目の周囲のぴくつきから始まり、頬、額、口元、あごへ広がります。進行すると目元と口元が同時にけいれんし、顔がゆがんで見えることがあります。症状は緊張や疲労で目立つことがありますが、睡眠中にもみられる場合があります。耳鳴りや、耳の中でカチカチと音がする感覚を伴うことがあります。
原因
多くは、脳幹近くで顔面神経が動脈などの血管に接触・圧迫されることによって起こります。年齢とともに増える傾向はありますが、動脈硬化、過労、ストレスが直接の原因であると確立されているわけではありません。まれに腫瘍、血管奇形などが関係することがあり、MRIやMRAなどで評価する場合があります。
治療
症状を抑える治療として、ボツリヌス毒素注射が一般的に用いられます。効果は通常一時的で、数か月ごとに繰り返し注射が必要になることがあります。根治を目指す治療として、全身状態や画像所見などを踏まえ、顔面神経への血管圧迫を解除する神経血管減圧術を検討します。内服薬は補助的に使用されることがありますが、効果は限定的な場合があります。アルコールを顔面神経へ注射する方法は、現在は一般的な標準治療ではありません。疲労やストレスで悪化を自覚する場合は、休養・睡眠の確保なども症状の対処に役立つことがあります。