ひざはんげつばんそんしょう
膝半月板損傷
症状と特徴
半月板は膝の内側と外側にある線維軟骨で、大腿骨と脛骨の間で荷重を分散し、衝撃を和らげ、関節の安定性にも寄与します。損傷すると、膝の痛み、腫れ、関節水腫、曲げ伸ばしの制限、引っ掛かり感、クリック音、ロッキングなどが起こります。損傷部位や形状によっては症状が軽いこともあります。小児・若年者では、先天的な円板状半月板が断裂し、弾発音や伸展障害を生じることがあります。中高年では、明らかな外傷がなくても加齢性・変性の半月板損傷がみられます。
原因
スポーツ中のひねり、急停止、急な方向転換、ジャンプ着地、接触プレーなどで膝に回旋力が加わると起こります。転倒や階段からの転落でも生じます。前十字靱帯損傷などほかの膝関節損傷に合併することがあります。中高年では半月板の変性を背景に、軽微な動作で症状が出る場合があります。
治療
症状が軽い場合や変性損傷の多くでは、活動調整、鎮痛薬、必要時の装具、太ももの筋力や膝の動きを改善する運動療法・理学療法を行います。ロッキングが続く場合、修復可能な外傷性断裂、保存療法で改善しない強い症状などでは関節鏡手術を検討します。手術では、可能な限り半月板を温存する縫合・修復術が優先されます。修復不能な不安定断裂などに限り、必要最小限の部分切除が行われます。半月板切除後は将来的な変形性膝関節症のリスクが高まる可能性があるため、体重管理、筋力維持、定期的な経過観察が重要です。