いぬねこかいちゅうしょう
イヌネコ回虫症
症状と特徴
イヌ回虫やネコ回虫の幼虫が人の体内を移行することで、内臓幼虫移行症や眼幼虫移行症を起こします。症状がないことも多い一方、発熱、咳、喘鳴、腹痛、倦怠感、じんましん様の発疹、肝腫大や肝機能異常、好酸球増多などがみられることがあります。眼に幼虫が移行すると、視力低下、飛蚊症、網膜炎などを起こし、視機能に影響することがあります。
原因
イヌやネコのふんで汚染された土・砂・手指などを介して虫卵を口にすること、または感染幼虫を含む牛・鶏・豚などの生または加熱不十分な肉、特にレバーなどを食べることで感染します。人の体内では通常、幼虫は成虫になれませんが、組織内を移行して炎症を起こします。
治療
無症状で軽症の場合は、病変の部位や経過により経過観察となることがあります。症状がある内臓幼虫移行症では、アルベンダゾールが用いられることが多く、メベンダゾールが選択されることもあります。炎症が強い場合や眼・中枢神経病変では、駆虫薬に加えて副腎皮質ステロイド薬などが必要となる場合があります。眼病変は眼科専門医が治療します。ペットの定期的な駆虫、ふんの適切な処理、手洗い、生肉・生レバーを避けることが予防に重要です。