かいきねつ
回帰熱
症状と特徴
ボレリアによる感染症で、発熱期と無熱期を繰り返すことが特徴である。潜伏期には幅があるが、数日〜2週間程度の後に、急な悪寒、高熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、倦怠感、吐き気、腹痛、発疹などが現れる。発熱は数日で軽快した後、再び発熱することがある。黄疸、肝機能障害、心筋炎、神経症状、出血傾向などを伴うことがあり、シラミ媒介回帰熱はダニ媒介回帰熱より重症化しやすい傾向がある。
原因
Borrelia属細菌への感染で起こる。シラミ媒介回帰熱は主にコロモジラミを介し、ダニ媒介回帰熱は軟ダニなどを介して感染する。近年はマダニが媒介するBorrelia miyamotoiによる回帰熱様疾患も知られている。媒介節足動物の体液や糞便が皮膚の傷、粘膜などに付着することで感染する。
治療
ドキシサイクリンなどのテトラサイクリン系抗菌薬が第一選択となることが多く、妊娠中・小児・薬剤禁忌などではペニシリン系またはマクロライド系抗菌薬などを状況に応じて用いる。治療開始後数時間以内に、発熱、悪寒、血圧低下などを生じるヤリッシュ・ヘルクスハイマー反応が起こりうるため、特に重症例では観察と支持療法が必要である。