karada.me karada.me

けいついねんざ(むちうちそんしょう)

頸椎捻挫(むち打ち損傷)

症状と特徴

むち打ち損傷は、急激な加速・減速によって首に大きな力が加わった後に起こる頸部の痛みを中心とする症候群です。交通事故、特に追突事故で多いものの、正面衝突、転倒、スポーツ外傷などでも起こります。首の痛み、こわばり、動かしにくさ、首周囲の熱感、肩こり、背中の痛み、頭痛がよくみられます。腕の痛みやしびれ、めまいなどを伴うこともあります。症状は受傷直後に限らず、数時間後から翌日以降に明らかになることがあります。一方、手足の麻痺や進行するしびれは、単純な頸椎捻挫以外の損傷を示す可能性があります。

原因

追突事故、正面衝突、転倒、スポーツ、暴力などで首に急激な屈曲・伸展・回旋の力が加わり、筋肉、靱帯、関節包などの軟部組織が損傷または過度に伸ばされて起こります。画像検査で骨折や脱臼が認められない場合でも症状が生じることがあります。ただし、外傷後には骨折、脱臼、椎間板損傷、神経損傷、血管損傷などを除外することが重要です。

治療

受傷直後は、骨折・脱臼・神経障害などの有無を診察と必要な画像検査で確認します。重い損傷が除外された場合は、痛みに応じてNSAIDsやアセトアミノフェンなどの鎮痛薬を用い、短期間の活動調整を行います。頸椎カラーは強い痛みのために一時的に使用することがありますが、通常は長期使用を避けます。過度の安静を続けるより、痛みが許す範囲で早期に日常生活へ戻り、首や肩のやさしい可動域運動、段階的な運動療法・リハビリテーションを行うことが推奨されます。横向きで寝ることが必ずしも最良とは限らず、首が中立位に保たれ、痛みが少ない寝姿勢と枕の高さを選びます。2~3週間以上痛みが改善しない場合、症状が悪化する場合、しびれ・筋力低下・歩行障害・強い頭痛などがある場合は再診し、追加評価を受けます。

関連する病気