けっかくせいかんせつえん
結核性関節炎
症状と特徴
結核菌による慢性の関節炎です。一般的な細菌性化膿性関節炎に比べ、関節の赤みや熱感が目立たず、痛みや腫れが徐々に進むことがあります。安静で痛みが軽くなる場合があります。関節に液体がたまる型、関節の腫れ・こわばりと筋萎縮がみられる型、膿瘍を形成する型などがあります。進行すると関節破壊、変形、可動域制限を残すことがあります。
原因
肺結核などの結核病巣から結核菌が血行性に関節へ到達して発症します。関節液、組織の培養、核酸増幅検査、病理検査などで診断します。
治療
治療の中心は、複数の抗結核薬を用いる標準的な薬物療法です。原則として初期にイソニアジド、リファンピシン、ピラジナミド、エタンブトールなどを併用し、その後は検査結果、薬剤感受性、病変部位や経過に応じて治療期間・薬剤を調整します。関節穿刺や手術による排膿・組織採取、関節鏡または切開での滑膜切除・デブリードマンは、膿瘍、強い関節破壊、診断困難例、薬物治療で改善しない例などで検討されます。関節破壊が高度な場合には関節固定術や、状況により再建手術が検討されます。結核は感染症法に基づく届出対象であり、診断した医師は直ちに保健所を通じて届け出ます。