こうしんれつ
口唇裂
症状と特徴
先天性の形態異常で、上唇に裂け目が生じます。裂け目は唇の一部にとどまるものから、鼻の底や歯ぐきまで及ぶものまであります。片側性が多く、両側性もあります。口蓋裂を合併する場合には哺乳の困難が生じやすく、成長後には歯列・かみ合わせ、鼻の形態、発音などへの対応が必要になることがあります。口唇裂単独では、哺乳や発音への影響の程度は個人差があります。
原因
胎児期に顔面、とくに上唇が形成・癒合する過程で生じる先天異常です。遺伝的要因と環境要因が複雑に関与する多因子疾患と考えられています。家族歴があると発生リスクが上がることがありますが、家族歴がなくても起こり、必ず遺伝するものではありません。
治療
出生後は哺乳方法や栄養状態を支援し、裂の形態に応じて手術計画を立てます。口唇を整え口輪筋を再建する手術は、多くの場合、生後数か月頃に行われますが、時期は全身状態や施設の方針により異なります。その後も成長に合わせて、鼻の修正、歯科・矯正歯科治療、必要時の顎骨移植、発音や言語の評価・訓練などを行います。