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きゅうせいういるすかんえん

急性ウイルス肝炎

症状と特徴

肝炎ウイルスの感染によって肝臓に炎症が起こる病気です。潜伏期間はウイルスの種類により異なり、A型は約2~6週間、B型は約1~6か月、C型は約2週間~6か月、E型は約2~9週間です。初期には発熱、頭痛、のどの痛み、関節痛、倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐など、かぜに似た症状がみられることがあります。その後、濃い褐色尿、黄疸、肝臓の腫れや右上腹部の痛み・圧痛が現れることがあります。急性肝炎は一般に発症から6か月以内の肝炎を指します。A型・E型は通常は慢性化しませんが、B型は感染時の年齢や免疫状態によって持続感染・慢性化し、C型は治療しなければ慢性化することがあります。D型肝炎はB型肝炎ウイルスとの重複感染または重感染として起こり、日本ではまれです。

原因

A~E型肝炎ウイルスが原因です。A型・E型は主に汚染された水や食品を介する経口感染です。B型・C型・D型は主に血液を介して感染し、B型は精液・腟分泌液などの体液による感染や母子感染も重要です。C型の主な感染経路は血液曝露であり、現在の日本では医療行為による感染は非常にまれですが、過去の輸血・血液製剤、注射器の共用、入れ墨・ピアスなどでの不衛生な器具の使用などが感染源となり得ます。

治療

原因ウイルス、肝機能、凝固機能、脱水の有無、急性肝不全への進展の有無を評価します。A型・E型の多く、および成人の急性B型肝炎の多くは支持療法で回復します。十分な水分・栄養摂取、飲酒の中止、肝毒性のある薬剤やサプリメントの回避が重要です。画一的な厳格安静や糖質中心の食事は原則として必要ではなく、症状に応じて活動量と食事を調整します。重症の急性B型肝炎では核酸アナログ製剤が検討されることがあります。急性C型肝炎は、持続感染が確認された場合などに直接作用型抗ウイルス薬(DAA)による治療が行われます。意識障害、PT-INR延長など急性肝不全の所見がある場合は入院管理と専門施設への紹介が必要です。

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