かんふぜん
肝不全
症状と特徴
原因
慢性肝不全は、ウイルス性肝炎、アルコール関連肝疾患、MASLD/MASH、自己免疫性・胆汁うっ滞性肝疾患などによる肝硬変の進行を背景として起こります。感染、消化管出血、脱水、便秘、飲酒、薬剤などが急な悪化の誘因となることがあります。
治療
慢性肝不全では、原因疾患の治療に加え、腹水、静脈瘤、肝性脳症、感染症、栄養障害などを治療します。進行例では肝移植の適応を早期に検討します。
関連する病気
この病気に関連する病気
腎不全
じんふぜん
腎臓は血液をろ過し、老廃物や余分な水分・電解質を尿として排出する臓器です。腎機能が著しく低下して、体内の老廃物、水分、カリウム、酸などを十分に調節できなくなった状態を腎不全といいます。急激に腎機能が低
呼吸不全
こきゅうふぜん
肺でのガス交換が障害され、血液中の酸素が低下する低酸素血症、二酸化炭素が増加する高二酸化炭素血症、または両方が生じた状態です。息切れ、呼吸困難、頻呼吸、疲労感、頭痛、眠気、不眠、食欲低下、不安、チアノ
肝硬変
かんこうへん
肝硬変は、慢性的な肝障害により肝臓の線維化が進み、再生結節と呼ばれる結節が形成されて、肝臓の構造と機能が変化した状態です。肝臓内の血流が悪くなり、門脈圧亢進症や肝機能低下を起こします。 代償性肝硬変
肝硬変
かんこうへん
肝硬変は、慢性的な肝障害により肝臓の線維化が進み、再生結節と呼ばれる結節が形成されて、肝臓の構造と機能が変化した状態です。肝臓内の血流が悪くなり、門脈圧亢進症や肝機能低下を起こします。 代償性肝硬変
この病気を参照している病気
急性ウイルス肝炎
きゅうせいういるすかんえん
肝炎ウイルスの感染によって肝臓に炎症が起こる病気です。潜伏期間はウイルスの種類により異なり、A型は約2~6週間、B型は約1~6か月、C型は約2週間~6か月、E型は約2~9週間です。初期には発熱、頭痛、
A型急性肝炎
えーがたきゅうせいかんえん
急な倦怠感、食欲不振、吐き気、発熱、頭痛、関節痛、のどの痛み、下痢などがみられ、かぜと区別がつきにくいことがあります。発疹、肝臓の腫れや圧痛を伴うこともあります。尿が濃い褐色になり、黄疸が現れることが
B型急性肝炎
びーがたきゅうせいかんえん
倦怠感、食欲不振、吐き気、発熱、頭痛、関節痛、のどの痛み、下痢、発疹、肝臓の圧痛、褐色尿、黄疸などが起こります。症状が乏しい、またはない感染もあります。成人期に新たに感染したB型肝炎は多くが自然に排除
E型急性肝炎
いーがたきゅうせいかんえん
潜伏期間は約2~9週間です。倦怠感、食欲不振、吐き気、発熱、頭痛、関節痛、のどの痛み、下痢、発疹、肝臓の圧痛、黄疸などがみられます。多くは急性で回復し、免疫機能が正常な人では通常は慢性化しません。ただ
慢性ウイルス肝炎
まんせいういるすかんえん
B型またはC型肝炎ウイルスの持続感染により肝臓の炎症が6か月以上続く状態です。肝臓は「沈黙の臓器」とされ、初期には症状がないことが多く、倦怠感、食欲不振、微熱、上腹部不快感、黄疸がみられることもありま
B型慢性肝炎
びーがたまんせいかんえん
倦怠感、食欲不振、微熱、上腹部不快感、黄疸などがみられることがありますが、無症状のことが多い病気です。ウイルス増殖と肝炎が持続して線維化が進行する型と、ウイルス増殖が低く肝炎が落ち着く型があります。た
原発性胆汁性胆管炎(旧称:原発性胆汁性肝硬変)
げんぱつせいたんじゅうせいたんかんえん
原発性胆汁性胆管炎(PBC)は、主に肝臓内の細い胆管が免疫学的機序によって徐々に障害され、胆汁うっ滞を起こす慢性疾患です。中年以降の女性に多い傾向がありますが、男性にも発症します。 無症状で健診の血
劇症肝炎
げきしょうかんえん
劇症肝炎は急性肝不全のうち、急速に肝機能が低下して肝性脳症を伴う重篤な状態です。初期には、強い倦怠感、食欲不振、悪心、黄疸、褐色尿などがみられます。進行すると、羽ばたき振戦、性格変化、見当識障害、異常
薬剤性肝障害(薬物性肝障害)
やくざいせいかんしょうがい(やくぶつせいかんしょうがい)
医薬品、一般用医薬品、漢方薬、健康食品・サプリメントなどの使用後に、倦怠感、食欲不振、悪心、嘔吐、発熱、発疹、黄疸、褐色尿、皮膚のかゆみなどが現れることがあります。症状がなく、血液検査でAST、ALT
脂肪肝
しぼうかん
脂肪肝は肝細胞に脂肪が蓄積した状態で、一般に肝細胞の5%以上に脂肪化がある状態を指します。多くは無症状で、健診の肝機能検査や腹部超音波検査で発見されます。原因により、アルコール関連脂肪肝、代謝機能障害
バッド・キアリ症候群
ばっど・きありしょうこうぐん
肝臓から心臓へ血液を戻す肝静脈、または肝部下大静脈が狭窄・閉塞する病気です。肝臓からの血液流出が妨げられるため、肝腫大、腹痛、腹水、門脈圧亢進症を起こします。急性・劇症例では、強い腹痛、急速な腹水、黄
アミロイド肝
あみろいどかん
アミロイドという異常な線維状たんぱく質が肝臓に沈着する状態です。肝腫大や肝機能検査値の異常、とくにアルカリホスファターゼ(ALP)上昇がみられることがありますが、無症状のこともあります。進行すると黄疸
糖原病
とうげんびょう
糖原病の型や障害される臓器によって症状は異なります。肝型では肝腫大による腹部膨満、空腹時低血糖、発育不良・低身長などがみられます。低血糖により、発汗、ふるえ、疲労感、意識の混乱、けいれん、昏睡などを起
黄熱病
おうねつびょう
通常3〜6日の潜伏期の後、発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、吐き気などが現れる。多くは回復するが、一部ではいったん症状が軽快した後に再び高熱となり、黄疸、出血、腎障害、肝不全、ショックなどを起こす中毒期へ進行
症状精神病
しょうじょうせいしんびょう
「症状精神病」は現在では古い用語で、身体疾患、内分泌・代謝異常、感染症、薬剤・物質などにより生じる精神症状を指します。うつ症状、不安、幻覚・妄想、睡眠障害、認知機能低下、意識や注意の変動を伴うせん妄な
先天性胆道閉鎖症
せんてんせいたんどうへいさしょう
肝臓で作られた胆汁を腸へ流す胆道が閉塞または消失するため、直接ビリルビン優位の黄疸、濃い黄色〜褐色の尿、クリーム色・灰白色の便がみられます。生後1か月ごろから目立つことがありますが、新生児期から認める