にほんじゅうけつきゅうちゅうしょう
日本住血吸虫症
症状と特徴
感染初期には、皮膚のかゆみ・発疹、発熱、倦怠感、腹痛、下痢などが起こることがあります。慢性化すると、腸管の炎症による腹痛、下痢、血便や、肝臓の線維化、門脈圧亢進症、脾臓の腫大などが生じることがあります。重症例では食道・胃静脈瘤からの出血などを来すことがあります。
原因
日本住血吸虫(Schistosoma japonicum)の幼虫がいる淡水に皮膚が触れることで感染します。幼虫は中間宿主となる巻貝から水中に放出されます。中国、フィリピン、インドネシアの一部などの流行地で、河川、水田、湖沼などの淡水に入ることが主なリスクです。日本では国内での新規感染は確認されていません。
治療
プラジカンテルによる治療が標準です。急性期、慢性期の肝障害の程度、合併症に応じて治療・経過観察を行います。流行地では、淡水に入らない、必要時には防護具を用いるなどの予防が重要です。