せいどういつせいしょうがい
性同一性障害
症状と特徴
出生時に割り当てられた性別や身体的性徴と、自分が認識する性別との不一致により、強い苦痛、生活上の困難、周囲との関係での悩みを抱くことがあります。身体的特徴を変えたいと感じる人、社会生活上の性別表現や呼ばれ方を変えたい人もいますが、感じ方や望む支援は人によって大きく異なります。性別の多様性そのものは病気ではありません。医学的支援の対象となるのは、性別違和に関連した持続的な苦痛や生活上の支障がある場合です。
原因
性自認は多様であり、単一の原因で説明できません。生物学的要因、発達的要因、心理社会的要因などが複雑に関係すると考えられていますが、本人や家族の育て方が原因であるとする根拠はありません。
治療
本人の意思、年齢、身体状況、生活環境を尊重しながら、必要な支援を個別に選びます。心理的支援、家族支援、学校・職場での環境調整、望む性別での社会生活の支援のほか、希望があり適応を満たす場合にはホルモン療法や外科的治療が検討されます。これらは全員に必要なものではなく、治療を受けない選択も尊重されます。ホルモン療法や手術には期待できる変化とともに、副作用、不妊につながる可能性、長期的な健康管理などがあるため、専門医から十分な説明を受け、必要に応じて妊孕性温存についても事前に相談します。