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しんいんせいようつう

心因性腰痛

症状と特徴

画像検査や診察で痛みを十分に説明できる構造的異常がみつからない、または見つかった異常だけでは症状を説明しにくい慢性腰痛で、ストレスや心理社会的要因が痛みの強さや持続に大きく関係している状態です。痛みは実在するものであり、「気のせい」ではありません。人間関係、仕事上・家庭内の問題、不安、孤独感、睡眠障害、抑うつ状態などが痛みを悪化させることがあります。

原因

慢性腰痛は、筋肉・関節・椎間板・神経などの身体的要因に、ストレス、感情、睡眠、活動量、仕事や家庭環境などが複合して影響することが多くあります。現在は、単に「原因不明なら心因性」とするよりも、生物心理社会的モデルに基づき、身体面と心理社会面の双方を評価する考え方が一般的です。

治療

重い病気を除外したうえで、痛みの程度に応じて運動療法、日常活動の維持、睡眠や生活リズムの調整、認知行動療法などの心理療法、カウンセリングを組み合わせます。薬は必要に応じて短期間の鎮痛薬を用い、慢性疼痛とうつ・不安を伴う場合には、医師の判断でデュロキセチンなどの抗うつ薬が選択されることがあります。薬物療法だけに頼らず、痛みに対する理解を深め、無理のない範囲で活動を継続することが重要です。家族や周囲が痛みを否定せず、治療と生活上の工夫を支えることも役立ちます。

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