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ていさんしょう/むさんしょう

低酸症/無酸症

症状と特徴

胃酸分泌が低下した状態を低酸症、ほとんど認められない状態を無酸症といいます。胃酸の抗菌作用が低下するため、腸管感染症などのリスクが高まる可能性があります。また、鉄やビタミンB12などの吸収・利用に影響し、貧血を伴うことがあります。食後の胃もたれ、食欲低下、腹部膨満、下痢などがみられる場合がありますが、無症状のこともあります。

原因

ピロリ菌による慢性萎縮性胃炎、自己免疫性胃炎(悪性貧血に関連)、胃切除後、進行した胃粘膜萎縮などで起こります。PPIやP-CABなどの酸分泌抑制薬の使用中にも胃酸分泌は低下します。胃がんそのものが直接の原因というより、胃がんの背景となる萎縮性胃炎や胃切除後の状態が関係することがあります。

治療

原因の確認が重要です。ピロリ菌感染が確認され、除菌適応がある場合は標準的な除菌治療を行います。自己免疫性胃炎や胃切除後では、鉄欠乏やビタミンB12欠乏の検査を行い、不足があれば鉄剤やビタミンB12補充を行います。胃酸を補う目的の塩酸製剤・塩酸リモナーデは、現在は標準的治療として一般的ではありません。長期の酸分泌抑制薬を使用している場合は、必要性を医師と定期的に見直します。

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