とくはつせいじんしゅっけつ
特発性腎出血
症状と特徴
腎臓由来と考えられる血尿があるものの、画像検査や内視鏡検査などを行っても明確な原因を特定できない場合に用いられる診断名です。肉眼的血尿として気づかれることがあり、片側の尿管口からの出血として確認される場合があります。ただし、特発性腎出血は他の重要な原因を除外した後に慎重に診断されます。
原因
原因は明確でないことがありますが、診断前に尿路結石、尿路感染症、腎・尿路腫瘍、血管異常、腎炎、出血傾向、抗凝固薬・抗血小板薬の影響などを評価します。ナットクラッカー症候群など、左腎静脈のうっ血が関与する病態が見つかることもあります。
治療
血尿の程度、貧血、血の塊による尿閉の有無を評価し、安静、補液、必要に応じた止血対応や膀胱内の血塊除去を行います。まず原因検索を十分に行うことが重要です。持続・反復する片側性出血では、造影CT、膀胱鏡、尿管鏡、血管評価などを状況に応じて行い、原因が判明した場合はその治療を行います。腎盂内への硝酸銀やミョウバン液の注入は、現在では標準的な治療ではなく、合併症の懸念もあるため専門施設で慎重に判断されます。