とくていのきょうふしょう
特定の恐怖症
症状と特徴
高所、動物、注射・採血、血液やけが、雷雨などの自然環境、飛行機・エレベーターなどの特定の状況といった、限定された対象に対して、実際の危険に比べて著しく強い恐怖や不安を感じます。対象に直面すると、動悸、震え、息苦しさなどのパニック様症状が出ることがあります。その対象を避ける、または強い苦痛を伴って耐えるため、生活、受診、仕事、学業などに支障を来します。血液・注射・外傷型では、血圧低下による失神が起こることがあります。
原因
恐怖体験や周囲の反応を見た経験による学習、気質、遺伝的要因などが関与すると考えられていますが、明らかなきっかけがない場合もあります。
治療
第一選択は認知行動療法、特に恐怖対象へ安全な範囲で段階的に近づく曝露療法です。対象への考え方を修正する認知的アプローチ、呼吸法・リラクセーションなどを組み合わせることがあります。薬物療法は通常は中心ではなく、曝露療法が難しい場合やほかの不安障害・うつ病などを併存する場合に、個別に検討されます。血液・注射・外傷型で失神しやすい人には、筋肉を緊張させて血圧低下を防ぐ応用緊張法が役立つことがあります。