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ふあんしょうがい

不安障害

症状と特徴

誰にでも不安はありますが、不安や恐怖が過度に強く、持続し、日常生活・仕事・学業・対人関係に支障を来す場合に不安障害が考えられます。主な病態には、突然の強い恐怖と動悸、息切れ、震え、吐き気などを伴うパニック発作を繰り返すパニック障害、逃げにくい・助けを得にくい場所や状況を避ける広場恐怖、人前で評価されることへの強い恐怖を示す社交不安障害、さまざまな事柄への過度な心配が続く全般性不安障害、特定の対象や状況への強い恐怖を示す特定の恐怖症、侵入的な考えと反復行為を特徴とする強迫症(強迫性障害)があります。複数の不安障害や、うつ病、双極症、物質使用症、摂食症などを併存することがあります。身体疾患や薬剤、ほかの精神疾患によって不安症状が生じる場合もあるため、専門的な評価が重要です。

原因

原因は一つではなく、遺伝的素因、脳内の神経伝達物質やストレス反応の特性、気質、過去の体験、生活上のストレス、睡眠不足、身体疾患、アルコール・カフェイン・薬物などが複合して関与すると考えられています。本人の性格の弱さや努力不足によって起こる病気ではありません。

治療

治療は、症状と病型に応じた精神療法・心理療法、薬物療法、生活調整を組み合わせます。心理療法では、認知行動療法(CBT)、曝露療法、リラクセーション、問題解決技法、必要に応じた家族支援などが用いられます。対人関係や社会生活の回復に向けて、ソーシャルスキルトレーニング(SST)が役立つ場合もあります。薬物療法では、SSRIやSNRIなどの抗うつ薬が多くの不安障害で第一選択となります。ベンゾジアゼピン系抗不安薬は短期間・限定的に用いられることがありますが、依存、離脱症状、眠気、転倒などのリスクがあるため、長期連用は慎重に判断します。睡眠薬は不眠が併存する場合に症状に応じて使用します。抗精神病薬、電気けいれん療法、光療法は一般的な不安障害の標準治療ではなく、併存症や個別の状況に応じて専門医が判断します。規則的な睡眠、運動、飲酒の見直し、カフェインや違法薬物・市販薬の過量摂取を避けることも重要です。薬は自己判断で開始・中止せず、医師と相談します。

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