ぜんがんきゅうえん
全眼球炎
症状と特徴
全眼球炎は、感染性眼内炎が眼球の全層に広がった非常に重い感染症です。激しい眼痛、著明な充血、まぶたや結膜の腫れ、眼球の腫脹、視力の著しい低下または消失、頭痛、発熱などが起こり得ます。眼窩へ炎症が広がることもあり、生命に関わる全身感染や頭蓋内感染につながる可能性があります。
原因
眼球穿孔外傷、眼内手術後、角膜潰瘍、重症の眼内炎などを契機に、細菌または真菌が眼球内・眼球壁へ広がって起こります。まれに、全身の感染巣から血流を介して発症することがあります。
治療
緊急入院のうえ、眼内・全身への広域抗菌薬または抗真菌薬投与を開始し、培養などの検査結果に応じて治療を調整します。硝子体手術、膿瘍や壊死組織の除去、眼窩内へ広がった場合の排膿などが必要になることがあります。感染や痛みを制御できず眼球の機能を保てない場合には、眼球内容除去術または眼球摘出術が必要になることがあります。