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ばつもうしょう

抜毛症

症状と特徴

自分で毛髪を繰り返し抜くことにより、不規則な形の脱毛斑が生じます。頭髪のほか、眉毛、まつ毛、体毛が抜かれることもあります。脱毛部の皮膚には通常、円形脱毛症のような明らかな炎症や瘢痕はありません。さまざまな長さで途中から切れた毛や、根元が傷んだ毛が混在することが特徴です。

本人が抜毛行動を自覚している場合も、緊張時・退屈時・就寝前などに無意識に近い形で行っている場合もあります。抜く前の緊張感や、抜いた後の一時的な安堵感を伴うことがあります。

原因

抜毛症(トリコチロマニア)は、現在では強迫症および関連症群に分類される精神・行動の病態です。ストレス、不安、感情調整の困難、習慣化などが関与することがありますが、本人や家族のしつけ、性格だけが原因ではありません。円形脱毛症頭部白癬瘢痕性脱毛症などを除外することも必要です。

治療

責めたり無理にやめさせたりするのではなく、皮膚科で他の脱毛症を除外したうえで、本人の年齢や状況に応じた支援を行います。第一選択として、認知行動療法の一種である習慣逆転法(抜毛したくなる状況を把握し、代替行動を身につける方法)などの行動療法が有効です。

不安、うつ、強迫症状、発達特性などの併存症がある場合は、それらに対する治療も行います。薬物療法が検討されることもありますが、効果には個人差があり、専門医が慎重に判断します。毛を飲み込む行動がある場合は胃腸内に毛髪塊をつくるおそれがあるため、腹痛、嘔吐、食欲低下などがあれば速やかに受診します。

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