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ごじゅうかた

五十肩

症状と特徴

五十肩は、一般に中年以降に起こる肩関節周囲の痛みと可動域制限を指す通称です。狭義には、肩関節包の炎症・拘縮を伴う凍結肩(癒着性関節包炎)が代表的です。腕を上げる、手を背中に回す、衣服を着替えるなどの動作で痛みが出て、肩が動かしにくくなります。発症初期には安静時痛や夜間痛が強いことがあり、その後に関節の動きが制限されます。腱板断裂、石灰沈着性腱板炎、変形性肩関節症などでも似た症状が出るため、長引く場合や外傷後の急な筋力低下がある場合は鑑別が必要です。

原因

明確な原因が特定できないことも多く、加齢に伴う肩関節周囲組織の変化、関節包の炎症・線維化、肩を動かさない期間などが関係します。糖尿病、甲状腺疾患、脂質異常症パーキンソン病などでは起こりやすい傾向があります。外傷後に発症することもありますが、腱板断裂そのものは五十肩とは別の疾患であり、診察や画像検査で区別します。

治療

多くは時間経過とともに改善しますが、回復には数か月から数年を要することがあります。痛みが強い時期は、重い物を持つことや無理な運動を避け、アセトアミノフェンやNSAIDsなどの鎮痛薬、必要に応じた温熱療法を用います。痛みを悪化させない範囲で、肩関節の可動域訓練や肩甲骨周囲の運動を行う理学療法が重要です。強い痛みや可動域制限には、関節内または周囲への副腎皮質ステロイド注射が短期的な疼痛・機能改善に有効なことがあります。ヒアルロン酸注射の有効性は限定的で、標準的治療として一律には勧められません。十分な保存療法でも重い拘縮が続く場合には、関節鏡下関節包解離術や麻酔下徒手授動術を検討することがあります。

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