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はいせつしょうがい

排泄障害

症状と特徴

中枢神経、膀胱、尿路、肛門・直腸などの明らかな病気がないにもかかわらず、年齢相応に期待される排尿・排便の習慣が身につかない、またはいったんできていた排泄習慣が再び乱れる状態です。夜尿、日中の尿失禁、便失禁などとして現れます。一般に診断では発達年齢5歳以上が目安とされますが、年齢、発達段階、症状の頻度を総合して判断します。知的発達症・自閉スペクトラム症・ADHDなどの神経発達症、強い不安や家庭・学校でのストレスが背景となることがあります。

原因

身体的な病気を除外したうえで、排泄習慣の未成熟、便秘による便の貯留とあふれ出る便失禁、睡眠中の覚醒しにくさ、膀胱機能の未熟さ、発達特性、不安や心理社会的ストレスなどが関係します。二次性(いったん排泄ができていた後に再発する場合)では、生活環境の変化、いじめ、家族関係の変化なども丁寧に確認します。

治療

叱責や罰は症状を悪化させうるため避け、排尿・排便日誌をつけながら、規則的な食事・水分摂取・トイレに座る習慣づけを行います。便失禁では便秘の治療が重要で、医師の指示により便の貯留を解消した後、浸透圧性下剤などで軟らかい便を維持します。夜尿症では生活調整に加え、夜尿アラームやデスモプレシンが選択されることがあります。日中尿失禁では定時排尿、便秘治療、必要により薬物療法を行います。不安、発達特性、家庭・学校での困りごとがある場合は、心理的支援や環境調整も併せて行います。抗うつ薬は排泄障害の標準治療ではありません。

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