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へいそくせいどうみゃくこうかしょう

閉塞性動脈硬化症

症状と特徴

現在は末梢動脈疾患(peripheral artery disease:PAD)または下肢閉塞性動脈疾患とも呼ばれます。歩くとふくらはぎ、太もも、臀部などが痛み、休むと改善して再び歩けるようになる間欠性跛行が代表的な症状です。進行すると、安静にしていても足趾や足に痛みが出る、足が冷たい、傷が治りにくい、潰瘍や壊疽が生じる、といった慢性下肢脅威的虚血の状態に至ることがあります。ただし糖尿病や高齢者では、神経障害などのため典型的な痛みが目立たないこともあります。

原因

主に動脈硬化により脚の動脈が狭くなったり詰まったりして、末梢への血流が不足して起こります。喫煙、糖尿病、高血圧、脂質異常症、慢性腎臓病、高齢などが重要な危険因子です。冠動脈疾患や脳血管疾患を合併しやすく、脚だけでなく全身の動脈硬化として評価する必要があります。診断には足関節上腕血圧比(ABI)、足趾上腕血圧比、血管超音波、CT血管撮影などを用います。ABIは一般に0.90以下でPADが疑われますが、糖尿病や透析患者などでは血管石灰化のためABIが高値となり、追加検査が必要なことがあります。

治療

禁煙、糖尿病・血圧・脂質の管理、足の傷の観察とフットケア、監督下運動療法または歩行運動が治療の基本です。薬物療法として、心血管イベント予防のため抗血小板薬、スタチンなどを用い、病状に応じて他の薬剤を追加します。間欠性跛行に対しては、運動療法と危険因子管理が重要です。生活に支障の大きい跛行、安静時痛、潰瘍・壊疽がある場合には、カテーテルによる血管形成術・ステント留置などの血管内治療、またはバイパス手術による血行再建を検討します。組織の壊死や重い感染が広範囲で、血行再建が困難な場合には切断が必要になることがあります。

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