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ほんたいせいしんせん

本態性振戦

症状と特徴

明らかな他の神経疾患がないにもかかわらず、主に手や腕、頭部、声などに振戦が起こる病気です。姿勢を保つときや、手を伸ばす、字を書く、食器を使うなどの動作時に目立つことが多く、緊張、疲労、睡眠不足、カフェインなどで悪化することがあります。パーキンソン病で多い安静時振戦とは異なりますが、両者が併存することもあり、診察による判断が必要です。高齢になってから発症することもあります。

原因

正確な原因は完全には解明されていません。家族内に患者がみられることが多く、遺伝的な素因が関与する本態性振戦がありますが、単一の遺伝形式ですべてを説明できる病気ではありません。甲状腺機能亢進症、薬剤、カフェインなどが振戦を強めたり、別の振戦の原因となったりするため、必要に応じて鑑別します。

治療

症状が軽ければ、十分な睡眠、ストレスへの対処、カフェインや振戦を悪化させる薬剤の見直しなどを行います。飲酒で一時的に震えが軽く感じられることがありますが、効果は短く、依存、転倒、薬との相互作用などの問題があるため、治療目的の飲酒は勧められません。日常生活に支障がある場合は、β遮断薬のプロプラノロールや抗てんかん薬のプリミドンなどが代表的な薬物治療です。薬の選択は、喘息、徐脈、心不全、うつ、妊娠の可能性などを考慮して医師が決めます。薬で十分に改善せず重症の場合には、視床を標的とする脳深部刺激療法や集束超音波治療が検討されることがあります。

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