いちごじょうけっかんしゅ
いちご状血管腫
症状と特徴
現在は乳児血管腫とよばれます。出生時には目立たないか小さな赤みとしてみられ、生後数週から数か月に急速に大きくなる、柔らかく盛り上がった赤い病変です。多くは生後1~3か月ごろに増殖が速く、生後5~6か月ごろまでに増殖期の大部分を終え、その後は年単位で自然に退縮します。退縮後も皮膚のたるみ、脂肪組織、毛細血管拡張、瘢痕などが残ることがあります。大きい病変や部位によっては視力、呼吸、哺乳などに影響したり、潰瘍を作ったりすることがあります。
原因
乳児期に生じる良性の血管性腫瘍で、血管内皮細胞が増殖することにより起こります。原因は完全には解明されていません。
治療
小さく、機能障害や瘢痕のリスクが低いものは、写真などで経過を記録しながら経過観察することがあります。視機能障害、気道障害、潰瘍、著しい整容上の問題などのリスクがある場合は、全身投与のプロプラノロールが第一選択となることが多く、開始時には心拍数、血圧、低血糖などに注意して専門医が管理します。表在性で小さい病変にはチモロール外用が用いられることがあります。レーザー治療は潰瘍、残った赤みなどに選択されることがあり、すべての乳児血管腫に早期レーザー治療を行うわけではありません。