こころのびょうきのしゅるいとちりょう
こころの病気の種類と治療
症状と特徴
精神疾患には、不安が強く動悸・息苦しさ・めまいなどを伴う不安症、強いストレス後に記憶や意識・自己感覚に変化が現れる解離症、持続する対人関係や感情調整の困難を特徴とするパーソナリティ症、抑うつまたは気分の高揚を示す気分症、幻覚・妄想・思考や行動のまとまりにくさなどを示す統合失調症、睡眠の量・質・リズムに問題が生じる睡眠障害などがあります。症状は人により異なり、精神症状と身体症状が同時に現れることもあります。本人が受診をためらうことがあるため、家族や周囲が変化に気づく場合もあります。一方で、甲状腺疾患、貧血、神経疾患、薬剤・アルコール・その他の物質の影響など身体的原因でも似た症状が起こりうるため、必要に応じて身体診察・血液検査などで評価します。
原因
精神疾患の原因は単一ではなく、遺伝的な素因、脳や身体の働き、心理的特性、発達歴、生活環境、対人関係、ストレス、睡眠不足、身体疾患、物質使用など複数の要因が相互に関係すると考えられています。ストレスや遺伝的要因だけで発症を説明できるわけではなく、本人の性格の弱さや努力不足によるものではありません。
治療
治療は診断と重症度に応じて、薬物療法、心理療法・精神療法、心理教育、生活リズムの調整、家族支援、社会的支援、必要時の入院治療などを組み合わせます。薬物療法には抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬、気分安定薬、睡眠薬などがあり、薬ごとに効果発現時期や副作用、依存・離脱症状のリスクが異なります。抗うつ薬は効果判定まで数週間かかることが一般的です。ベンゾジアゼピン系を含む一部の抗不安薬・睡眠薬は、眠気、転倒、認知機能への影響、依存などに注意し、原則として必要最小限・短期間の使用を検討します。うつ症や不安症では認知行動療法などの心理療法が有効な場合があり、統合失調症や双極症では薬物療法に加え、再発予防のための心理教育や生活支援が重要です。薬の開始・中止・変更は自己判断で行わず、処方医と相談します。
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