こつにくしゅ
骨肉腫
症状と特徴
骨に発生する悪性腫瘍で、主に10歳代から若年者に多く、膝の周囲、すなわち大腿骨遠位部や脛骨近位部に多く発生します。上腕骨近位部などにもみられます。初期には運動時の膝や肩などの痛みとして始まることがありますが、次第に痛みが強くなり、安静時や夜間にも痛むようになります。腫れ、熱感、発赤、関節の動かしにくさ、まれに病的骨折を伴うことがあります。原因不明の骨・関節痛が持続する、腫れが大きくなる場合は、早めに整形外科を受診します。
原因
多くは明確な原因がわかっていません。骨の成長が活発な時期に多いことが知られています。まれに、遺伝性網膜芽細胞腫に関連するRB1遺伝子異常、Li-Fraumeni症候群などの遺伝的素因、過去の放射線治療などが関連することがあります。
治療
治療の中心は、術前化学療法、腫瘍を十分な範囲で切除する手術、術後化学療法を組み合わせる方法です。手術では可能な限り手足を温存し、人工関節、人工骨、自家骨、同種骨などで再建しますが、腫瘍の広がりによっては切断が必要なこともあります。肺転移などがあっても、化学療法と転移巣切除を組み合わせて治癒を目指せる場合があります。骨肉腫は一般に放射線への感受性が低いため、放射線治療は切除が困難な場合や症状緩和など、限られた状況で用いられます。