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こうじょうせんあくせいしゅよう

甲状腺悪性腫瘍

症状と特徴

最も多い症状は首のしこりです。多くの分化型甲状腺がんでは甲状腺ホルモン値は正常ですが、例外はあります。主な病理型には乳頭がん、濾胞がん、髄様がん、未分化がん、甲状腺悪性リンパ腫があります。乳頭がんが最も多く、頸部リンパ節へ転移しやすい一方、一般に予後は比較的良好です。濾胞がんは肺や骨などへ血行性に転移することがあります。未分化がんや甲状腺悪性リンパ腫では、首のしこりが急速に増大し、頸部圧迫感、声のかすれ、嚥下障害、呼吸困難を起こすことがあります。甲状腺悪性リンパ腫は橋本病などの慢性甲状腺炎を背景にもつことが多いとされます。髄様がんは一部で遺伝性に発生します。

原因

小児期を含む頸部への放射線被ばくは、甲状腺がん、特に乳頭がんのリスクを高めます。髄様がんの一部はRET遺伝子の病的バリアントに関連する遺伝性疾患(多発性内分泌腫瘍症2型など)です。甲状腺悪性リンパ腫では慢性甲状腺炎との関連が知られています。多くの症例では明確な原因は特定できません。

治療

治療は病理型と病期により異なります。乳頭がん・濾胞がんでは、低リスクの小さな病変は経過観察を選択できる場合があり、手術を行う場合も葉切除または全摘をリスクに応じて選択します。高リスク例、残存病変・転移がある例などでは、手術後に放射性ヨウ素(放射性ヨード)内用療法を行うことがあります。甲状腺ホルモン薬によるTSH抑制は、再発リスクと心臓・骨への影響を考慮して個別に行います。放射性ヨウ素内用療法は妊娠中・授乳中には行えず、治療前後の避妊や授乳中止に関する指導が必要です。放射性ヨウ素が効きにくい進行例では、分子標的薬などの全身治療を検討します。未分化がんでは、切除可能であれば手術を検討し、放射線療法、薬物療法、分子標的薬・免疫療法などを病状に応じて組み合わせます。甲状腺悪性リンパ腫は、通常、病理型に応じた薬物療法と放射線療法が中心で、手術は主に診断や気道確保などに限られます。

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がんの症状は発生部位と進行度により異なり、初期には無症状のことも少なくありません。しこり、出血、痛み、長引く咳や声のかすれ、飲み込みにくさ、便通・排尿の変化、治らない皮膚病変、原因不明の体重減少や強い

悪性リンパ腫

あくせいりんぱしゅ

リンパ球ががん化して、リンパ節やリンパ節以外の臓器に腫瘍をつくる血液のがんです。首、わきの下、足の付け根などに、通常は痛みを伴わないリンパ節の腫れがみられます。進行すると、発熱、原因不明の体重減少、寝

甲状腺炎

こうじょうせんえん

甲状腺に炎症が起こる病態の総称です。代表的なものに、細菌感染による急性化膿性甲状腺炎と、痛みを伴う亜急性甲状腺炎があります。甲状腺の痛み、腫れ、発熱、甲状腺ホルモン異常に伴う動悸などがみられることがあ

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