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きょうはくせいしょうがい

強迫性障害

症状と特徴

本人が望んでいないのに繰り返し浮かび、強い不安や苦痛を生む考え・イメージ・衝動を強迫観念といいます。これに伴う不安を打ち消すために、手洗い、確認、整頓、数える、心の中で言葉を繰り返すなどの反復行為や心的行為を強迫行為といいます。汚染への恐怖、戸締まり・火元などの確認、他人を傷つけるのではないかという恐れ、対称性や正確さへのこだわりなどがみられます。多くの人は考えや行為が過剰であるとある程度自覚していますが、自覚の程度には個人差があります。症状に1日1時間以上を費やす、または著しい苦痛・生活障害がある場合は治療を検討します。

原因

原因は単一ではなく、遺伝的素因、脳内回路や神経伝達物質の特性、気質、ストレス、学習経験などが関与すると考えられています。本人の意志が弱いことや、単なる「きれい好き」「几帳面な性格」が原因ではありません。

治療

認知行動療法の一種である曝露反応妨害法(ERP)が主要な治療です。これは、不安を引き起こす対象・状況に計画的に向き合いながら、強迫行為を行わない練習を段階的に行う方法です。薬物療法ではSSRIが第一選択であり、不十分な場合は用量・服薬期間の見直し、別のSSRIやクロミプラミンへの変更などを専門医が検討します。SSRIへの反応が不十分な一部の成人では、抗精神病薬の少量併用が増強療法として検討されることがありますが、漫然と使用するものではありません。治療目標は症状をゼロにすることだけではなく、症状に支配されず生活機能と本人の選択の幅を回復することです。家族は確認への回答や儀式行為への参加を繰り返し求められても、治療者と方針を共有して、強迫行為を強化しない対応を学ぶことが重要です。

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