まいこぷらずまはいえん
マイコプラズマ肺炎
症状と特徴
乾いた咳が長く続くことが特徴で、発熱、のどの痛み、頭痛、だるさ、胸痛などを伴うことがあります。学童期から若年者に多い傾向がありますが、乳幼児、高齢者を含むすべての年齢で発症しえます。多くは軽症ですが、まれに重症肺炎、喘息増悪、脳炎、皮膚粘膜症状などの合併症を起こすことがあります。
原因
Mycoplasma pneumoniaeによる呼吸器感染症です。咳やくしゃみによる飛沫、近距離での接触を通じて広がります。細胞壁を持たないため、細胞壁を標的とするペニシリン系・セフェム系抗菌薬は効果がありません。「非定型肺炎」はマイコプラズマ、クラミジア、レジオネラなどを含む臨床上の呼び方ですが、現在は原因微生物ごとに評価・治療します。
治療
軽症では支持療法のみで改善することもありますが、肺炎と診断されて治療が必要な場合は、マクロライド系抗菌薬が第一選択となることが多いです。ただし、マクロライド耐性菌もみられるため、改善しない場合は年齢、妊娠の有無、地域の耐性状況などを考慮して、テトラサイクリン系またはニューキノロン系への変更を検討します。テトラサイクリン系・ニューキノロン系は小児や妊婦で使用が制限される場合があるため、医師の判断が必要です。