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めっけるけいしつえん

メッケル憩室炎

症状と特徴

メッケル憩室は、回腸にできる先天性の真性憩室で、胎児期の卵黄腸管(臍腸管)の遺残によるものです。頻度はおよそ2%とされ、男性に多く、通常は無症状です。憩室炎を起こすと虫垂炎に似た腹痛や発熱を生じます。腸重積、索状物による腸閉塞、憩室のねじれなどにより腹痛・嘔吐を起こすことがあります。憩室内に胃粘膜が存在する場合は胃酸による潰瘍が生じ、無痛性の下血や黒色便、貧血を起こすことがあり、特に小児で重要です。穿孔すると腹膜炎を生じます。

原因

胎児期に卵黄腸管が完全に消失せずに残る先天的な異常が原因です。症状は、憩室内の異所性胃粘膜による潰瘍、憩室内の炎症、腸重積、索状物や憩室のねじれによる腸閉塞などによって起こります。

治療

偶然見つかった無症状のメッケル憩室は、原則として経過観察とし、予防的切除の必要性は年齢、形態、手術中に偶然見つかった状況などを踏まえて個別に判断します。憩室炎、出血、腸閉塞、穿孔がある場合は、原則として憩室切除または病変を含む小腸切除を行います。状態により抗菌薬、補液、輸血などを併用します。出血例では、診断や一時的な止血目的で内視鏡・血管内治療が用いられることもありますが、根治には手術が必要となることがあります。

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