りじんしょうせいしょうがい
離人症性障害
症状と特徴
自分の身体、感情、考え、行動が自分のものではないように感じる離人感や、周囲が夢・映画・霧の中のようで現実味がないと感じる現実感消失が持続または反復する状態です。本人は通常、「この感覚は現実そのものではなく、自分の感じ方の変化である」と認識しており、現実検討能力は保たれます。そのため、妄想などを主症状とする精神症とは区別されます。不安、抑うつ、パニック症状を伴うことがあり、症状が続くと生活や対人関係に支障を来します。思春期から若年成人期に始まることが多い一方、一過性の離人感は強い疲労、睡眠不足、ストレスなどでも経験されることがあります。
原因
治療
精神科で不安症、うつ病、PTSD、物質使用、神経疾患などを評価し、心理教育、ストレス対処、認知行動療法などの精神療法を行います。規則的な睡眠、過労の回避、飲酒や違法薬物の回避も重要です。離人感そのものに確立した標準薬はありませんが、併存するうつ病、不安症、パニック症などに対して抗うつ薬などが用いられることがあります。症状への過度な確認や検索を繰り返すより、注意を現在の活動や感覚に戻すグラウンディング法が役立つ場合があります。