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へんずつう

片頭痛

症状と特徴

片側性が多いものの両側に起こることもある、ズキンズキンと拍動するような中等度~重度の頭痛です。日常的な動作で悪化し、吐き気、嘔吐、光・音・においへの過敏を伴うことがあります。発作の頻度は個人差が大きく、月に1~2回とは限りません。

発作前には、食欲増加、あくび、むくみ、気分の変化などの前駆症状がみられることがあります。一部の人では頭痛に先行して、キラキラした光や視野の欠けなどの視覚症状(閃輝暗点など)、感覚症状、言語症状を伴う前兆が起こります。前兆は通常、徐々に出現して60分以内におさまりますが、初発・非典型的・長時間持続する神経症状では脳卒中との区別が必要です。

原因

片頭痛は単純な脳血管の収縮・拡張だけで説明される病気ではなく、三叉神経血管系の活性化、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)などの神経ペプチド、脳の痛み調節機構、遺伝的素因が関与すると考えられています。女性に多く、家族内でみられることがあります。睡眠不足・睡眠過多、ストレスやその解放、月経などのホルモン変動、空腹、飲酒、強い光やにおい、過労などが誘因となることがあります。特定の食品が誘因となるかは個人差があり、一律の制限は必要ありません。

治療

発作時は、早い段階でアセトアミノフェン、NSAIDsなどを用い、効果不十分または発作が強い場合にはトリプタン製剤を使用します。トリプタンには内服、点鼻、注射などがあり、嘔吐が強い場合には点鼻薬・注射薬や制吐薬が選ばれることがあります。エルゴタミン製剤は現在では使用機会が限られ、一般に第一選択ではありません。

発作頻度が多い、急性期薬が十分に効かない、日常生活への支障が大きい場合は、予防治療を検討します。予防薬にはβ遮断薬、抗てんかん薬、抗うつ薬、CGRP関連抗体薬やCGRP受容体拮抗薬などがあり、個々の病状・併存症・保険適用を考慮して選択されます。静かで暗い場所で休む、睡眠・食事・運動のリズムを整える、誘因を頭痛日記で把握することも役立ちます。急性期薬の使い過ぎは薬物乱用頭痛につながるため、使用日数は医師と相談します。

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