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せいそうがん

精巣がん

症状と特徴

精巣に生じるがんで、主に思春期後から40歳代の男性に多くみられますが、小児や高齢者にも発生することがあります。典型的には、痛みを伴わない精巣のしこり、硬さ、腫れ、左右差として気づきます。重苦しさや鈍い痛みを伴うこともあります。転移すると、後腹膜リンパ節転移による腰痛や腹痛、肺転移による咳・息切れなどが現れることがあります。AFP、hCG、LDHなどの腫瘍マーカーが上昇することがありますが、すべての精巣がんで上昇するわけではありません。精巣のしこりに気づいた場合は、早急に泌尿器科を受診します。

原因

発症原因の多くは明らかではありません。停留精巣の既往は重要な危険因子で、精巣がんのリスクが高くなります。家族歴、反対側精巣のがんや精巣形成不全などもリスクに関連します。食生活との明確な因果関係は確立していません。

治療

診断と治療を兼ねて、通常は鼠径部から精巣と精索を摘出する高位精巣摘除術を行います。陰嚢を切開して腫瘍のみを切除する方法は、腫瘍の広がりやリンパ流を変えるおそれがあるため、通常は行いません。術後の治療は、セミノーマか非セミノーマか、病期、腫瘍マーカー、再発リスクにより決まります。精巣内に限局した病期Iでは、定期的な腫瘍マーカー測定と画像検査による慎重な経過観察が多くの患者で選択されます。再発リスクが高い場合や転移がある場合には、シスプラチンを含む多剤併用化学療法が行われます。化学療法後に後腹膜リンパ節や肺などに残存腫瘤がある場合は、状態により切除を検討します。セミノーマでは放射線治療が有効な場合もありますが、長期的な副作用を考慮し、特に病期Iでは現在は経過観察や化学療法が優先されることが多く、放射線治療は限られた状況で検討されます。治療後も再発の早期発見のため、長期間の定期フォローが必要です。

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